シンガーソングライター あかたろ

生き方

心地よい音だけ聴いてたら

気づいた時何が残っている

足掻いてもがいて歩いてかなきゃ

誰も追い風は吹かせてくれないぜ

もっともっと今を掴んでいこうぜ

(~あかたろ「元少年よ」より~)

―魂を込めて歌う彼女の表情が、曲によってがらりと変わる。

見る者、聞く者、目を閉じる者。どんな観客の期待にも応えようとするシンガーソングライターあかたろは、ネガティブと友達だった。

「落ち込んだ分喜びを感じられる。だってずっと落ち込んでいないと、幸せを幸せとわからないまま終わってしまったりするじゃないですか。」

確かに彼女の曲は、大切なことを忘れていた自分にハッとさせられるものばかり。

歌うとき何を大切にして、どのように曲を作るのか、生みの親に聞いてみた。

(取材・撮影/yuko)

―なぜ歌手を目指そうと?

昔から歌うことが好きで、14、15歳くらいから歌詞を書き溜めていて。7歳くらいからクラシックピアノをやっていたのもあって、シンガーソングライターをやってみようと思ったのがきっかけです。

―歌詞はどのように作るのですか?

ぶわあ~って出てきたときに書き溜めるか、ピアノを弾いていてメロディが浮かんできたときに歌いながら作るか。自分も歌に入り込みやすいように、日常的に思うことを書くように心掛けていて、「AメロがこうだからBメロはこうしよう」とは考えず、思いついたことを歌にします。詩を読んで、「こういうことなんだな」とわかってもらえるように、物語のように書いたりもしますね。それは作る物語ではなくて、自分の感情とリンクして、日常の中で作るっていうのが好きです。

―確かに「魚肉ソーセージ」とか、日常で目にするものが多く歌詞に織り込まれている気がしますね。

そうですね。歌に日常を取り入れることが、私なりの格好のつけ方かもしれない。そこがこだわりかもしれないですね。

―ご自身がモットーにしている「ネガティヴから生まれるポジティヴもがき唄」というのはどういう意味ですか?

私の曲で「すいばり」という曲があるんですけど、あれも、ネガティブから始まるんです。自分という存在がすごくちっぽけに見える。本当はそんなこと言わなくても良いのに、傷つきたくないから言っちゃった後悔みたいな。でもそれって誰しもあることだから、人を否定したくないんですよね、私は。そのネガティブはポジティブに変えられるというか、長所と短所は一緒みたいな感じです。

―ネガティブな思いに対しても、視点を変えたらポジティブになれるということですね。

ネガティブ要素があるからこそ、喜びを感じられます。だってずっと落ち込んでいないと、幸せを幸せとわからないまま終わってしまったりするから。波みたいなものが自分のリズムを作ってくれたり、幸せという感情を生みだすものなのかなと思う。自分が落ち込んだときにかけてほしい言葉を考えるから、自分がネガティブな状態にあるとき、私はポジティブな言葉が出てくるんですよね。それが自分のなかでの原点になっています。

―これまでに苦しい時期はありましたか?

10代のときは“右習え”が苦しかったですね。自分を殺すというか、人に合わせていればうまくいくのかと。私はこういう人間だとみんなに思われているから、その期待に応えなきゃいけないとか。だけどその時期があったからこそ、今は自分を出せるからすごく楽しいです。自己表現を無くしてまで歌を歌いたいわけではないので、「こういう音楽が流行っているからこういう音楽を書きなさい」って言われたら、たぶん音楽はやりません。売れるために音楽を使っているというのは違いますね。

―おすすめの曲はありますか?

「元少年よ」です。正直に言うと、自分の楽曲は沢山歌う機会があるので、飽きてきちゃったりすることもあるんですよ。(笑)もちろん心を込めて歌っているんですけど、自分の中で新鮮さがないと歌に感情が入らなくなるから、歌わない期間をつくるなどして、飽きないようにしているんです。その中でもこの「元少年よ」は、今年の四月くらいにできてからかなりの頻度で歌っているんですけど、ずっと楽しいです。

―「元少年よ」はどのように生まれたのですか?

周りの人や一般社会の声を聞いていると、「早く結婚しなさい」とか、「良いところに就職しなさい」とか。なんかこう、変なしがらみ常識っていうのがあって、私はそれが苦手で。わくわくしない方を選んじゃう人が多いなと思います。安定しているからこっちを選ぶ、今付き合っているからこの人と結婚する、色々あるじゃないですか。その“なんとなく”じゃなくて、自分がわくわくする方向を向いてほしいなというのがあって。何かに没頭できるって素晴らしいことなのに、「今から始めても遅い」とか、「もう年齢が年齢だし」とか、そういうどうでも良いことを考える人が多い気がする。もちろん、できるできないはあると思うけど、自分の中で気持ちが向いた方にみんなが行ければ良いなと思って、小さい頃の無我夢中になった感じを忘れてほしくなくて作りました。

―世の中の人々に聞いてほしいのですね。

自分も忘れないようにしたいという意味もあります。自分が若いときに思っていたことを、何十年後かには忘れてしまうかもしれない。そんなとき、ちょっとした過去のメモが今の自分に気付かせてくれることがあるから、歌もそういうことかと思って。だから、メモを残していない人や、思い出すことのできない人たちには、メモ代わりのように聞いてもらうことで届いてほしい。

―たくさん曲を出して、その後どうなりたいですか?

私は有名になりたいというより、いろんな人に曲が届いたら良いなと思っています。でも、聞いてもらうためには有名にならないといけないから、見つけてもらうために今後も曲を書くという感じですね。「ネガティヴから生まれるポジティヴもがき唄」というのとまた別に、「こんな人間も生きている」というのも自分のコンセプトにあって。それを20代、30代と、時代時代で示せれば良いかな。

―「こんな人間」というのは、ご自身ではどう捉えていますか?

家族でも友人でも、自分のパーソナルな部分をすべて話せる人って基本いないじゃないですか。だから「私は一人だ」と思っていた時期があって。そんなとき、星野源さんがTV番組で自分のパーソナルな部分を話されていて、それを見て「こういう考え方の人もいる」と知った。その、「こういう考え方の人もいる」という事実を知るだけで、救われたんです。私が「こんな人間も生きている」をモットーに活動していく中で、私を見て「こういう考えの人がいるんだったら僕も私も頑張れる」とか、それで救われる人がいるんだったら、活動していた方が良いなと。活動をしていれば、向こうから一方的に知ってもらうことはできるから。

―あかたろず※はそういった想いに共感される方々なのですか?

どうなんだろう。共感してもらえていたら嬉しいなぁ。ファンの方は、すごく静かに、でも心の中でふつふつとした情熱を持って応援してくださる方が多いイメージです。必ずライブや節目のイベントにも来てくださるのでありがたいですね。 ※あかたろのファンの通称(あかたろが勝手にそう呼んでいる)

―歌の力にはどんなものがあると思いますか。

言いたいことを代わりに言ってくれる力ですね。共感だけでは終わりたくないので、寄り添ったうえで喝を入れたりとか、気づくきっかけとかを与えたい。思ったことをすぐ書くので、人によっては「刺さる」と言う方もいます。そういう方に関してはもう荒療治でも良い。例えば「長い話」という曲は、隣にいた知り合いが電話でずっと説教を受けていた話をモデルにしていて。ずっと同じことを繰り返し言われていたから、まじで面倒くさいと思って腹が立って、横で書いた歌詞がそのまま歌になっているという。そういう曲を聞いて、「刺さるな」と感じた方にはちゃんと反省してもらって(笑)。そういうのって面と向かって言えないことが多いから、代弁できていたら嬉しいです。

―歌う曲に合わせて表情が凄く変わりますね

エンターテインメントが好きなんですよね。遊園地やおもちゃ箱のように、色々な表情に変わる喜怒哀楽のあるステージが好きです。バラードばかり、明るい曲ばかり、という構成ではなく、伝えたい歌があれば前後の選曲を調整してセットリストを組んでいます。

―あかたろコーデ※について

おしゃれが好きだから投稿してみようということで始めました。ぽっちゃりに対して自分がすごくコンプレックスに思っていた時期があって、でもステージをやるうえでそれを悲観的に捉えていると、全部出ちゃうんです。だから自分を肯定するためにもやっているし、ぽっちゃりで悩んでいる人にも、前向きになってもらえるかもしれないと思ってやっています。 ※インスタグラムでのシリーズ投稿

―音楽はSNSだと伝わりにくいですよね。

本当に伝わりにくいし、クリックしないと投稿を見れないからスルーされちゃうことも多い。だから量産していくしかないなと思っています。見つけてもらうために、コーデなど自分に興味を持ってもらえるコンテンツを増やしていきたいなと思います。

―どんどん新しいことを始めて止まりませんね

新しいことはどんどんやりたいし、辞めたくなったら辞めれば良いと思っているので。何事も、人から聞いた話だけではなくて自分の目でみて判断して決めたいです。それで、今後に生かしたり、自分の直感は間違ってなかったんだと確認したり、二度としないと決めたりします。

―続けなくても良いと。

続けようと思ったら、人間誰しも嫌になります。例えば、「日記を毎日書こう」と思って書き始めて、一週間、間が空いてしまったとするじゃないですか。すると「この期間書いていないの嫌だから辞めよう」みたいな人が結構いて。でも別に完璧じゃなくても良くて、自分が好きな時に書いておけば、あとで読みかえしたときに面白いから、それで良いんじゃないかなと思います。私も2016年に始めた一冊の薄いノートがまだ終わっていないです(笑)。創作活動って、ちゃんとやったから良いものに繋がるというわけじゃないから、自分がどこに身を置きたいかですよね。自分に合うものを選んだら良いと思います。続けられないことに対してとやかく言う人がいたら、その人とはそれなりの距離を取れば良くて。縁を切らなくても良いから、自分の物差しで測ってちょうど良い距離で付き合えば良いと思います。すべての人に同じ単位で好かれようと思うときついから、自分も好き勝手やるしその人も好き勝手言っているのだからそれで良い。あとは、人を思いやって、尊敬できる人にはちゃんと想いを伝えたりとか、そこはちゃんとしないとですよね。

―世の中をどんな風にしていきたいですか。

「好き」とか「こうしたい」とかいう気持ちを大事にして、自分の意見を持ってほしいですね。不満が溜まっているのは自分がその道を選んだからであって、「あの人にこう言われたからこっちに行ったのに、思ったようにならなかった、あの人のせいだ」というのは間違っていると思うんです。だから、選択に責任を持つ代わりに、自分の好きなことをやっても良いと思います。人の評価を気にする人が多いけれど、自分にとってその人の評価ってそんなに大事なのか?というところですよね。変わることは怖いと思いますし、私自身もそういう時期があったからわかるんですけど、まわりがどう言おうと自分の人生ですからね。

―今後どんな音楽を作りたいですか?

管楽器や民族楽器とコラボしたステージをやってみたいですね。楽曲制作であれば、ロックンロールやブルースなど、異なるジャンルのピアノ伴奏をもっと極めて、歌い方ももっと幅を広げられたら良いなと思います。ピアノでどこまでやれるかって感じですね。一番の夢は、200~300人くらいの規模のステージで、ちゃんと声が届く距離でツアーをやることです。お客さんが見えないと、どんどん変わっていってしまうので。誰もが知っている良い曲というよりは、知る人ぞ知る、知っている人がどや顔で話せる存在になれたらいいなと思います。自分の楽曲を使って物語をつないでいく舞台もやってみたいので、これは絶対叶えたい夢の一つですね。

堕ちる意味を知っているからこそ、上を見上げるやさしい言葉が、人々の心に響く。

自分にできるだろうか、挑戦して失敗しないだろうか…そんな不安を抱えていても、大丈夫。あかたろが、その先に見える景色を歌にして応援している。

だから、「元少年」だなんて、あなたはあかたろに呼ばせてはいけない。

わくわくすることをもっと追いかける「少年」に、今からでもなれるのだから。

聞こえるか元少年よ

描いたその夢ひとつひとつ

人生は宝物

さぁ今からでも遅くはない

ほら冒険を始めようぜ

<プロフィール>

あかたろ

福岡県田川郡出身。
ネガティヴから生まれるポジティヴもがき唄鍵盤弾き語りシンガーソングライター。平仮名4文字“あかたろ”
こんな人間も生きてるよを根底に日々歌い示す。

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