ぶっ飛び(横)選手権

ツメノアシオト

みなさんは、苦手なものが突然横に現れたとき、どれくらいの幅、飛べるでしょうか。

私は、軽く一メートルは飛べると思います。

先日、会社帰りのこと。

もうすぐ家というところまで歩いて来ていた私は、不快な音を耳にしました。

「ジジジジジ…」

そのときは夏だったので、そのジジジ…という音はある生き物を彷彿とさせました。

そう、セミ。

昆虫類が宇宙で一番苦手な私は、次第に大きくなってくるその音に恐怖を覚えました。

「あ、むり。これは早く逃げなければ。」

そう思った途端、茶色いものが視界ギリギリに入ってきました。

「あーもうむりむりむりむりってうを!!」

そう叫んで真横に大きく飛んだ私。

ぱっと見ると、そこにあったのはただの枯れ葉。

枯れ葉が風に押されて、地面と擦れる音がジジジという音を出していたのです。

私は何事もなかったかのように、ずれた一メートル幅を元に戻し、歩き続けました。

後ろからすっと、私の横を通り過ぎる自転車。

前を歩いていた女性が枯れ葉に怯えて横にぶっ飛んだところを見た彼は、絶対笑いをこらえていたに違いありません。

恥など気にする余裕もないほど、苦手なものからは逃げたい…本能には逆らえません…

皆さんはどれくらい飛べるでしょうか。

一度選手権をしてみたいものです。

タイトルとURLをコピーしました